SANREMOトラットリア・ダ・ケンゾー
Trattoria Da Kenzo

イタリアを愛し抜くシェフが惚れ込んだエスプレッソマシン

  • トラットリア・ダ・ケンゾー<br>Trattoria Da Kenzo
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Café Racerは、まるで美しい跳ね馬

料理、ワイン、ドルチェ。けれどもやっぱり、食後のエスプレッソもまた、イタリア料理には欠かせない要素です。つまり、最高のエスプレッソを提供するまでが、僕たちの仕事。淹れるのはもちろん、バリスタ講習を受けたスタッフです。食後のおいしいコーヒーで、全体をキュッと締める。エスプレッソにいかにこだわるかで、その日の食事の印象が大分変わる。終わりよければ全て良しですね。
これだけ高い要求を満たせるエスプレッソマシンとなると、正直、日本においてはサンレモのCafé Racerくらいかもしれない。このマシンに出会って最初の印象は、とにかくデザインがかっこいい。店内のカウンターにね、バシッと合う雰囲気だったので、僕とソムリエで即断しました。ぜひ欲しい、何がなんでも欲しい。そう思わせてくれる、美しい佇まいです。
ただ、設置した後は慣れるまで苦労しましたね。マシン調整は、長年お付き合いいただいているコーヒーのエキスパートにお願いしました。彼は、うちの店でも扱うエスプレッソ豆メーカーのアドバイザーもしている。その彼でも、ハイレベルなサンレモにはちょっと苦戦していました。僕らのために、何度も調整に来てくれましたね。そういう見えないところまで色んなプロの助けがあって、やっと使いこなせるようになってきました。
要はイタリア車と一緒で、いきなりフェラーリに乗って「わぁ運転しやすい!」って言う人は10人中10人いない。もちろん、性能は極上ですよ。カプチーノの蒸気にしてもね、他社のものに比べたら二割三割水分量が少ないのかな。だからよりクリーミーだし、エスプレッソ自体のパワーもあって、僕が試しに淹れても、とてもおいしく仕上がる。

確かにサンレモのCafé Racerは、すぐに手軽に扱えるマシンではないです。プロの選ぶ豆と調整とバリスタがいて、真のパフォーマンスを発揮する。まさにレーサーという名前の通りかもしれない。今、うちの若いバリスタも、日々緊張感を持って手入れしながら学んでいます。今がベストの味だと、彼らは思っていませんね。けれどこのマシンならば、バリスタの成熟とともに、最高の味を生み出してくると確信しています。

トラットリア・ダ・ケンゾー<br>Trattoria Da Kenzo

ここへ来ると元気になる。そんな憩いの場にしたい

フレンチでもイタリアンでも、なんでも東京発信になっていますよね。だけどもなんとか、イタリア料理においてはKenzo発信にしてみたい。横浜イタリアンは僕が引っ張っていくつもりで頑張っています。先頭に立ってイタリア料理界を盛り上げたい。特に今は、コロナ禍で飲食業界自体が沈んでいますから、なんとか元気にしたいです。
料理やワインのおいしさとか、サービスを追求していくのは当たり前。今後はもう一歩進んで、この店がお客さんの憩いの場になるような、ここに来れば体も心も元気になるような、そういう場所にしていきたい。その想いがあったから、店内にカウンターを作ったんです。二軒、三軒ハシゴした最後に、グラッパやエスプレッソなんかを楽しんで貰えたら嬉しいですね。もう本当に、ふらっと気軽に来ていただきたい。

このトラットリアには、僕たちの長年の夢が詰まっています。二人で築いて、二人で歩んでいくトラットリア。けれども僕らだけでできるものではない。僕らの想いに賛同してくれる仲間がいてくれるからこそです。目指すは、横浜一のトラットリア。チーム全員、カフェレーサーに乗って、本気で走り続けますよ。

Infomation

神奈川県横浜市中区相生町5-78 清栄ビル3F
TEL:045-298-3737
定休日:水曜日

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